ある美容師さんが言っていました。
「あ、こいつ同職だなってだいたい分かります」
と。
いい歳して月曜か火曜日にふらふらしていて、小洒落ていて、手が荒れていたら、だいたい美容師だと。
なるほどと思いました。
ポイントは休みと格好と身体的特徴です。
教師も教師をある程度見分けることができます。それは同じ職業ならば、どんな職業でも同じことかもしれませんが、なんとなくまとった空気のようなもので分かります。
でも、この美容師さんの話を聞いて、私も教師の明らかな特徴というものを探してみたくなったのです。
まず、休みですが何よりも分かりやすいのは夏休みです。
小学校教師のほとんどは、夏休みには長い休みを取ります。子どもと同じというわけにはいきませんが、世のサラリーマンよりは長い休みです。
8月は連続ではないでしょうが、土日やお盆を合わせて合計20日間くらいは休みを取るのが一般的だろうと思います。
8月にやたらと家にいるようなら、教師の可能性はぐっと高まります。
また、休みの日ではなくて休みの時間でも分かりやすい行動があります。
それはランチです
子どもが始業式や終業式の日、学期始めや終わりの日など、給食がない日があります。
そんな日は、あたりまえですが、教師も給食がありません。そんなときは、教師という生き物は連れ立ってランチに出かけるのです。
スーツを着ていない、かといって作業服でもない、ジーパンもいればジャージもいる、大学生には見えず年齢もバラバラ…それはきっと教師に間違いありません。
普段はお昼ご飯も学校の外にでることはない教師たち、きっと久しぶりのランチをはしゃいで楽しむのではないでしょうか。
また身体的特徴は、夏にはっきりしますが、日に焼けているということにつきます。
いくらUVケアをしたからといって、体育の授業やプール指導での日焼けは、尋常ではありません。教師とは日焼けするものなのです。
先の美容師さんに言わせれば、
「先生って、分け目が日焼けしてる人が多いんすよね」
ということになります。
教師のみなさん、髪の分け目はこまめに変えましょう。
もちろん、秋になったからといって油断していると日焼けは一向におさまらず、一年中日焼けしていることになります。
肉体労働者にしちゃひ弱だし、理屈っぽそうだけど、日焼けしてるな…と思ったら、きっとその人は教師の可能性が高いということになりそうです。
最後に通勤時のことに触れておきましょう。
普通、通勤時には住宅地そばの駅に向かい、そしてオフィス街や街の中心で駅を出るものでしょう?
教師は多くの場合、逆です。
オフィス街には学校はありません。
住宅地で駅に向かわず、逆に駅から出てきて、自転車に乗ったり、人並みに逆らって歩く人がいればその人はきっと教師です。スーツを来ていなかったら、なおさら確率は高いでしょう。
私は日々、そんなことを考えながら通勤するようになりました。
あの人も教師かな。
あの子も教師かな。
そんな人を探しながら。
同じ想いを抱いて、同じ道を志し、同じ世界でもがき続ける同志として、心の中で、
「今日もがんばろうぜ」
とエールを送るのです。
きっとすれ違う向こうも、同じ気持ちなんじゃないかなと期待しながら。