2012年5月31日木曜日

教師に向いていない条件とは?

久しぶりの更新になります。
やはり新学期はなかなか気忙しく、書こうという気持ちになりません。

しかし、何ヶ月も放りっぱなしでは情けない。
というわけで、教師の条件を考えてみます。


教師に「向いている」条件は、きっといくらでもあります。

話すのが得意
子どもが好き
教えるのが好き
運動が得意

など、キリがありません。
向いている条件というのは、理想の条件であり、いくらでもあるし、どんな職業にだって当てはまってしまいます。

だからこそ、「向いていない」条件を考えてみたいのです。

いろいろ悩みましたが、堂々の第一位は「朝が苦手」でしょう。

朝が苦手な人は教師には向いていません。いくら子どもが好きでも、情熱が溢れていても、朝になかなか起きられない人は教師にならない方が幸せな人生を送れるはずです。

なぜなら、学校の業務開始は書類上は8:30ですが、実際は違います。
その日の教室の窓や戸を開け、登校指導をしようとすると、その45分くらい前、つまり7:45には学校に着いておく必要があります。もちろん、そんなことはやらないと割り切るのもいいでしょう。

しかし、8時半ギリギリに滑り込んで、その日一日を何とかやり切るには、多少の経験が必要です。

私の周りを見渡せば、ほぼ教師は8時には全員出勤しています。
家を出るのが7時前の教師もたくさんいます。

また、普段でさえそれですから、行事がある日はもっと早くなります。体育会の日は6時くらいには出勤する同僚もいます。

とかく、教師の朝は早いのです。
なぜか?

「先生」に残業はないからです。下校時刻になったら、子どもは帰ります。この決まりは動かせません。
「ちょっと待ってて」
「ちょっと延長」
が許されないのです。

準備不足だから、打ち合わせを延期するとか、アポを取り直すなどということは絶対にできません。

だからこそ、子どもがくる前の時間を大切にし、やり残しや積み残しが出ないように準備するのです。
朝に。

夕方にやればいいじゃん、
と思うでしょう。

夕方は「先生」の仕事ではなく、「教師」の仕事がまっています。なんとか会議に、なんとか部会、なんとか委員会、いつ終わるかもしれない会議や打ち合わせが際限なく時間を奪います。

一教師として、先生として自分の時間が担保されているのは、朝しかないのです。

朝から頭が回転するような人間でなければ、教師としては、本人の情熱や能力以前に多大なハンデを背負っていることになります。

しかし、書店を見渡せば、
「朝型人間になる!」
「朝時間で仕事が変わる!」
「一時間前出勤で能率アップ!」
などと謳う書籍がたくさん出ています。朝に強いことが利点になるのは、民間でも同じことかもしれません。

教育大学では、一時限目の講義やゼミを8時に始めてみればいいのです。
そうしたら、きっと教師の適性が一ヶ月で分かります。わざわざ免許を取り、採用試験に受かって、働き始めてから「向いていない」ことに気がつく人間が多少は減るでしょう。

朝のスタートがまずければ、その日が全部失敗になるくらい、クラスの朝のスタートは大事です。朝からスイッチを完全に入れられなければ、仕事を続けるのがイヤになるの無理はありません。

朝がスロースタートの人は、デザイン事務所などの朝が遅い職場を選べばいいのです。
夕方からのバーテンダーでもいいかもしれません。

仕事が自分に合う合わないという問題は、仕事の内容よりも、仕事のやり方に大きなウエイトがあるように思うのは私だけでしょうか。


というわけで、今日も私は11時に寝て、明日は朝5時に起きます。




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