2012年2月16日木曜日

結婚しない女性教師がなぜこんなに多いのか?

自分の周りを見回してみると、なんと独身の先生が多いことか。
それも女性が。

最初はてっきり家庭を持っているとばかり思っていた人が、実は独身だった、というパターンを次から次へと聞くわ聞くわで、びっくりしました。

お話をしていても、特に結婚に問題があるような人たちとは思えません。だから、きっと教師という職業に問題があるのか、学校という職場に問題があるかのどちらかなのです。

ことわりをいれておきますと、これは小学校での話です。中学校や高校では少し違うのかもしれません。

ちなみに私の周りには独身男性教師は、若手以外にはいません。つまり、男性にとっては、職業としても職場としても結婚に関して言うならば、問題はさほどないと考えられるのです。

では、女性教師にとって小学校にある障壁とはいったいなんだろうかということを余計なお世話を百も承知で考えてみます。

まず、男性教師が圧倒的に少ないということが挙げられます。男性教師の多くの伴侶が女性教師であるのは自他ともに認めるところであるから、男性教師を増やせば今の状態は多少は緩和されると思われます。

しかし、なぜこんなに男性小学校教師が少ないのでしょう?男性が小学校教師を志望しないわけでも、意図的に採用試験から振り落とされているわけでもありません。

ただ、教員採用試験はバカみたいに公平なのです。そう、バカみたいに。

22〜23歳の男女を筆記と面接で試験したら、女性の方がはるかに優秀なのです。それはあらゆる職業の採用担当の方が実感しているはずです。筆記だけならともかく、面接でその差はてき面に出ます。なぜだかは知りませんが、そうなってしまうのです。

しかし、企業ならば、それを考慮して男性を採ります。現時点での能力よりも、これからの伸びしろに期待をするからです。実際、男性は4、5年もすると女性に追いつきます。(まあ、これは私の勝手な意見ですが。)

しかし、公的な教員採用試験では、すべてが公平です。男性の成長の遅さは考慮されないのです。潜在能力ではなく、現在能力で測られるのです。

その結果、必要十分な数の男女が試験を受ければ、女性ばかりが採用され、小学校現場は女性教師ばかりということになります。

中学校や高校の先生方、いかがでしょう?
同じ現象が起こってますか?
それとも、そもそも女学生は小学校ほどには中学校や高校を志望しないため、バランスが取れているのでしょうか?

次に、結婚する必要がない、ということを考えてみます。

確かに、給料は男性と全く同じです。しかも、公務員ですから出世してもしなくても、給料は上がっていきます。一生一担任でありつづければ、責任は重くならずに、ただ給料だけが900万くらいまで上がり続けるわけです。

これは魅力でしょう。
働く世の女性たちがキャリアを手に入れようと必死で責任をどんどん背負って出世しようとしているのに比べれば、かなり恵まれていると言えるかもしれません。が、これは教師にかぎらず、公務員全般に言えることです。

しかし、役職が変わらないということは責任も変わりませんが、子どもと一緒に走ったり跳んだりしなければならないこともまた、変わりません。すべてがすべて、楽なわけではありません。

ともあれ、経済的にそして、生活パターンとして、小学校教師は女性一人で生きて行くのにまったく支障がなく、とかく現実的な女性が将来を見越しても、安心して身を投じられる仕事なのでしょう。

また、同じような境遇の独身の同僚がたくさんいれば(実際にたくさんいるのです)、話し相手にも旅行のつれにも困りません。


では、最後に「結婚できない」「結婚したくない」ということについて考えてみます。

もし、女性小学校教師が「結婚できない」のだとしたら、先に述べた通り、職場の男性が少なすぎるのはもちろんですが、「待ち」や「受け」のタイプが多いのではと考えられます。

彼女たちは幼少の頃より、待ち受ける能力は高いのでしょう。どんな変な教師が担任になろうと、どんな奇天烈な友人がいようと、その環境を受け入れて、けれど流されず、その中でそこそこうまくやってきたからこそ、教員免許を取得し、採用試験にも受かり、今、教師なわけです。

待ち受けて、その中でうまくはやれるのです。その中で。

しかし、その外に向かって動き出す能力には欠けているのではないでしょうか?

中の環境が整わない場合、待ち受けるだけではどうにもなりません。学校現場に適齢期の男性教師がいなかったら、そこまでなのでしょう。

では、「結婚したくない」としたら、その理由は何か?

それはきっと、子どもの嫌な部分や家庭の嫌な部分を見すぎたのです。家庭を持つことに対する夢がなくなってしまったに違いありません。


長々と書きましたが、まずもって、男性教師の採用を増やしましょう。たとえ、男子学生が女子学生に比べて見劣りしたとしても、それは長い教師生活でのわずか4、5年のことなのです。

教師が結婚もせず、子どもがいないと何か問題が起こったときに親たちから言われて一番辛いことは、
「先生は子どもがいないから、わからないんですよ」
という一言です。
若ければまだ甘んじて受けることができます。しかし歳を取るに連れ、いくら受け入れる能力の高い教師でも、受け入れ難くなってくるでしょう。

もちろん、親たちからしてみても、教師が若さ溢れる時期を過ぎれば、担任が家庭では「親」であってほしいと思うのは納得できる話です。
もちろん、名教師として名を残した人に独身が多いのも確かですが、女性教師には名教師になるよりも、幸せな家庭を望む人が多いような気がします。

つまり、男性教師を増やすことが女性教師にとっても幸いなことであり、彼女たちの親としての成長は、そのまま教師の成長となり、日本の教育力の成長となるのです。

世の男性の皆さん、いくらあなたが少々変わっていようと、女性教師の受け入れ能力はかなり高いです。
結婚相手として、一考ください。



3 件のコメント:

  1. >教師が結婚もせず、子どもがいないと何か問題が起こったときに親たちから言われて一番>辛いことは、
    >「先生は子どもがいないから、わからないんですよ」
    >という一言です。

    既婚・子どもなしの中学女教師がレスしてみる。
    そんなこと言う親に遭遇したことがない。
    一定以上の年齢になって子どもがいないと、身体的になにかあるのかも知れないとか、
    まともな大人なら配慮してくれてるのかも知れない。
    今後もしいたとしても、こちらはちゃーんと反論を用意している。
    「教師になってから、数千人単位で、いろんなタイプの中学生に毎日接してきています」
    これに反論できる親がいたら、よほど変な人なので、スルースキル発動予定!

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  2. このセリフは、新任やいかにも若い教員が言われるのです。
    一定以上の年齢になると言われません。

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  3. コメントありがとうございます。
    なるほど、若い先生ほど言われるのですね。思えば私は遠回りをしたので、若くない新任でしたが、それでも新任のときに言われたのかもしれません。
    どうしようもないことをスルーするスキル。
    すばらしい。しかし、スルーするにもどこかで気にしてしまって、いじいじする自分がどこかにいるのです。大人にならねば。

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