小学校教師のことです。
みなさんの遠い記憶を辿っていただければ、小学校教師という生き物は、やはり多くの場合、ジャージを着ていたのではないでしょうか。体育の時間はもちろんのこと、国語であろうと、算数であろうと、ジャージを着ていたのではないでしょうか。
もちろん、スーツを日常的に着ている先生もいるでしょうし、ゴルフファッションの先生もいるでしょう。でも、私の現在の職場を見渡してみれば、小学校教師はおしなべてジャージを着ています。そう、まるでジャージをこよなく愛しているかのように着ています。
少し前、大阪府の橋本知事が公務員たるもの、ジャージで通勤するのは風紀上好ましくないとかかんとか仰ったようで、授業中はともかく行き帰りの通勤時は、どうやら大阪府に限ってはジャージ姿の小学校教師は減ったようですが。
しかし、私の職場ではほとんどの人がジャージです。
勤務中はもちろん、行き帰りもジャージです。毎日体育があるわけではないのにジャージです。そりゃもちろん、夏は上はTシャツになりますし、冬はスウェットになったりもします。が、基本的にジャージに代表されるスポーツウェアを着ています。
ジャージを着る理由を探すのは難しくありません。
子どもと遊ぶため。
いつでも動けるようにするため。
子どもがじゃれついてくるため。
もっともです。なるほど、と言うしかありません。
しかし、しかしです。
スーツを着ていたってドッジボールはできます。おにごっこだってできます。
スーツを着ていたって、走ることくらいなんてことはありません。
スーツを着ているからって子どもがじゃれついてはいけないことはありません。
世のサラリーマンは、スーツを着込んで得意先を汗だくになって回り、時にアポに遅れないために走り、そしてまたある時には、取引先の工場や作業場で作業着のおっちゃんに混じって体を動かしたりするのです。スーツはなにもおしゃれ着でもフォーマルウェアでもありません。
だから、小学校の教師だってジャージじゃないとできない仕事なんて、体育の授業くらいです。それ以外はジャージでなければできないということはありません。
ジャージは公務員として、社会人として通勤服として望ましくない、と言われれば、たしかにそのとおりで、行き帰りくらいはスーツを着たっていいのです。スーツとまではいかなくても、コットンパンツにシャツくらい着ればいいのです。
まあ、そりゃ、べつにジャージだっていいんでしょ?と言われれば反論はありません。
べつにジャージだっていいです。行き帰りにジャージを着ていたって、本人がよければ、そして校長や教頭、教育委員会がそれでよければ、それでいいわけです。
私の話をすると、私は体育の時間以外はジャージを着ません。
あ、運動会の練習時期はずっとジャージを着ているかもしれません。でも、行き帰りにそのままジャージ姿ということはありません。必ず着替えます。
なぜって・・・そりゃ、ジャージが好きじゃないからです。
どう見たところで、だらしないし、そのまま食事に行けないし、電車に乗るのもいやです。普段、教師は子どもたちに指導しているわけです。
「体育が終わったら着替えなさい。汗をかいたままの服でいると、衛生的にも健康的にもよくありません。もちろん、体操服のまま登校したり、下校したりもしません」と。
じゃあ、教師もそうしようよ。
と私は思うわけです。
世の中がクールビズなんてはしゃぐ前から、私はチノパンにポロシャツとか、コットンパンツにボタンダウンとかを着ています。別にかっこつけてるわけではないです。何の変哲もない安物を着ています。
なんかねえ、ジャージのままってのは許せないんですよ、私は。
だから、休み時間にシャツのまま子どもとドッジをして泥が付いて「そんなかっこしてやらなきゃいいのに」と言われても、私はべつに洗えばいいと思うんです。泥だって乾いて払ったらある程度は落ちますし。
やっぱり、親の次に子どもに近い先生がずっとジャージってのは、あんまりうまく言えないけれど、あんまりよくないような気がするんですよね・・・
その通り!
返信削除先生たちは学校という閉鎖社会で完結しているのかもしれませんね。客観性がないのか、井の中の蛙で済んでいるのか、自分達の常識を疑う余地のない方が多いように感じます。
参観日にさえジャージの先生がいましたし、反対にいつもジャージの先生が参観日にゴスロリ風のフレア黒ミニスカートを履いていたのにもビックリしました。@大阪府枚方市
コメントありがとうございます。
返信削除なぜ授業参観にスーツやスカートを着るのか?
また改めて考えてみます。ヒントをありがとうございます。
ちなみに参観日にジャージというときは、前後に体育が入っていたら仕方のないときもあるのです。しかし、ゴスロリ風フレアとは・・・