夏休み前に書いたきり、運動会が終わるまでサボっていました。今年はサボりすぎです。
毎日、働いていると、これも書きたいなあ、あれも書きたいなあと思うのですが、思うだけで行動ができません。
そう思っているうちに、思いついたネタが頭をすり抜けていくのです。
今年度も半分終わりました。
後半、頑張ります。
さて、教科書もだんだん下に変わっていくこの頃ですが、気楽に
「教師の宴会」
について書いてみようと思います。
サラリーマンからの中途組の私としては驚くことも多かったので、教師ではないみなさんが読まれたらきっと新鮮に思われるのではないでしょうか。
また教師のみなさんでも、うちの地域は違うよ、なんてことを思いながら読んでくれるかもしれません。
まず、普段の「飲み」について。
これはあまりサラリーマンのときと変わりませんが、教師ならではとして、
「飲むなら自分の学校の校区は避けようか」
ということがあります。
保護者や子ども、教え子たちの目があるところでは落ち着いて飲めないわけですね。繁華街に近い学校はそうも言ってられない面はありますが。
私も何度か飲んでいる店で保護者や子どもに会ったことがありますが(最近は居酒屋で家族の夕飯をすることが増えているんですかね?)、みなさん知らぬ顔をしてくださったり、目配せ程度でそっとしておいてくださます。ありがとうございます。
もちろん、地域が違えば校区内で保護者の方々と仲良く飲んでいる先生もいらっしゃると思います。
「昔はお父さんお母さんとよく飲みに行ったもんよ」
なんて、もう引退されたある先生から聞かされたもんですが、現在では私の周りでそんなことをされている先生は知りません。
よっぽど信頼関係を築かれているのではないでしょうか。
思えばサラリーマンのときは、会社のそばでばかり飲んでいました。わざわざ離れて飲むなんてことはありません。
ただ、得意先のそばに出かけて行って飲むなんてこともありませんでしたから、やはり仕事のお付き合いとお酒は分けていると言えるのかもしれませんが。
さて、そんな校区を避けて羽を伸ばす教師ですが、公務員だからなのか、役職がないからなのか、「おごる」文化があまりありません。
(私の周りだけですか?)
サラリーマンの頃は、私も駆け出しだったため、部長や課長はもちろん、係長やさほど歳の変わらない主任にまでよくおごってもらいました。
私は誘われて飲みに行くわけですが、イヤな付き合いでもないし、仕事の説教も演説もありません。
それでも若輩だった私は上司や先輩と飲みに行って自分が払った記憶がほとんどありません。
もちろん、会社によるのかもしれませんが。
一方で教師はというと、いつも割り勘です。
20代と50代が同じ場にいてもだいたい割り勘です。中には
「おれが一万円出すから、あとは君たちで割って」
なんていう方もいらっしゃいますが、たいていはみんな同じように頭割りします。
ただ年齢に関係なく、教頭校長になると多めに出してくれます。
(公務員は年功序列のため、役職手当なんて微々たるもので年配のヒラ教師の方が給料が多いなんてことはザラです)
私は教育現場に入ったときは、もうそれなりの年齢でしたが、新人の先生たちと飲みに行っておごろうとしても
「いやいや、そんなわけにはいきません!」
と何度も断られました。
今ではすっかり自分がおごろうなんて意識はすっ飛んでしまいました。自分が若い頃はたくさんおごってもらったのに、ひどい人間です。
教師は20代だろうが、60代だろうが、担任を持てばする仕事は同じですから、他の職業よりは平等意識が強いのかもしれません。
最後に、宴会について書いておきます。
働いていると色々な宴会があります。
忘年会や新年会はもちろん、決起集会やなんとか大会など、職員総出で出席する宴会です。
今、教師としても、昔、サラリーマンとしてもたくさん経験してきました。
サラリーマン時代ならば、ホテルでやるにせよ、居酒屋でやるにせよ、費用は会社持ちでした。
きっと、福利厚生費かなんか落ちているのでしょう。いわゆる経費です。
それが決起集会だろうが、忘年会だろうが、社員の持ち出しはないはずです。
じゃあ、教師の場合はどうなのでしょう?
教師の忘年会の経費は、教育委員会が払うのでしょうか?
各自治体が払うのでしょうか?
それとも各学校にはそんな予算が計上されているのでしょうか?
否、教師が払うのです。
教師はそのために各学校で毎月2〜3千円を積み立てています。
それを忘年会や送別会の費用として使うのです。その会ごとに費用を集める場合もありますが、ホテルや会場を借りてするような会は、その積み立て金から払います。
忘年会の費用を自分で払うのか!
と最初はびっくりしましたが、思えば当たり前のことで、そんなお金が税金から支払われるわけはありません。
私は知りませんが、きっとあらゆる公務員がそうなのではないでしょうか。
最近、公務員の共済がなくなり、社会保険と一本化されました。一つ公務員の利権が減ったのです。
共済の優遇ぶりは、メディアでも度々報道されてきました。一本化は致し方ないことかもしれません。
しかし、教師には接待交際費も福利厚生費もありません。福利厚生は互助会という財団法人や社団法人が担っていますが、所詮は積み立てた自分のお金ですし、さすがに飲み代までをカバーしていません。
接待交際費も福利厚生費もないならば、共済などの多少の利得はお許し願えれば助かりますが、公に奉仕する公務員ならば致し方ありません。
というわけで、年末年始、年度末年度始め、など、教師たちがあちこちで忘年会だの送別会だのをすると思います。もし、お見かけしましたら、
「ああ、彼らは自費で飲んでいるのか」
と温かく見守ってくださいませ。
教職員のみなさま、楽しいお酒を!
2015年10月10日土曜日
教師の宴会はだれが払うのか?
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